817 名前:卵の名無しさん[] 投稿日:2011/09/21(水) 10:33:41.23 ID:5y40lzcP0
人は昔から田畑で作物を作り、その実りを得てきた。
しかし、現在かつて田畑には人を喰らい、作物の実りと引き換えに
人質を要求する荒狂う神がいたことを皆忘れている。
神と言われはすれど、その姿は獣そのものであり一切の慈悲もなく、嫁入り前の娘を喰らう神。
人はそれも自然の理だと諦めていたが、時にその圧倒的な力に立ち向かう者もまた存在した。
神に刃を向けるなど不敬の最たるもの。
その累を考えれば神の名前すらも容易に口にすることは出来ない。
だから、神に抗う人々は皆一様にこう言ったものだ。

「ちょっと田んぼの様子見てくる」

残された家族は涙を隠し、「あんた気をつけてね」と送るのが精一杯であった。
我々は決して忘れてはならない。
食卓に並ぶ一品一品が彼らの決死の抵抗の賜物であることを。
「頂きます」は彼らの魂に敬意を表して、
「ご馳走様」は必死に駆けずり回った彼らの姿を脳裏に浮かべるために。
我々日本人の食卓はかくのごとく始まり、そして終わるべきなのである。